先月の話ですが、7月22日(土)に神戸市商店街・市場「応援隊」として神戸市中央区にある【二宮市場】で催された夏祭りのサポートを行いました。
二宮市場 ウェブサイト http://www.ninomiya-ichiba.com/
このお祭りの特徴は、夏祭りと一緒に開催される「ほろよい うまいもん横丁」と銘打った屋台イベントです。
地域団体が販売する焼きそばやおでんなどの定番メニュー、市場周辺の協賛飲食店舗が販売するこだわりの飲食メニュー、そして二宮市場の店舗が一夜限りで販売する逸品メニューにおいては採算度外視の衝撃的な内容で、毎年早々に完売してしまう程の人気です。
古川さんトコは毎年すごい。鮎の塩焼きの太いこと。
恋水さんとこは、毎度おなじみのサラダバー。
枝豆は岐阜産。なんで丹波違うの?と聞いてみたら、丹波は秋や!と即答されました。
沖さん…、このボリュームでイワシの煮つけ100円はないわー。
ご本人曰く「自分がお買い得や思わんかったらアカン。だからコレでエエねん。」
さて、この祭りのサポートに関わったのは、平成26年からです。
「神戸市 商店街・市場応援隊」事業が発足した最初の年に、二宮市場の応援業務サポートを担当させていただいたことがきっかけでした。
阪神淡路大震災で中止して以来、約20年ほど中断していた夏祭りを再開したいのだけれど、どのような内容にすれば沢山来場して くれるのだろう?そもそも20年も中断してしまうと実施する段取りから人的サポートの確保もままならない…といった悩みの解決をお手伝いしました。
まず提案したのが、自力で運営する屋台イベントの開催でした。
これは、身近で既にお手本がありました。
同じ神戸市内の長田区にある老舗小売市場「丸五市場」で平成20年から開催されている「丸五アジア横丁ナイト屋台」というイベントです。
丸五市場 ウェブサイトhttps://www.marugo-ichiba.com/
「丸五アジア横丁ナイト屋台」は、丸五市場の方針としてアジア関連の飲食店を誘致する目的で開催されているテナントミックス事業ですが、二宮市場においては屋台メニューに自店舗の創意工夫を加えた「逸品」を提供し、「市場の味」を体験してもらうことで祭りの個性を演出し、夏祭り以降の集客に繋げることが出来ればという思いでの提案でした。
しかし、応援隊の主なお手伝いもここまででした。
二宮市場の皆さまは、当時すぐに開催されていた「丸五アジア横丁ナイト屋台」を視察し、直後に「ほろよい うまいもん横丁」を企画し開催されたわけですから。
以降の応援業務は、イベント内容のブラッシュアップから祭り当日の会場整理等人的サポートが中心となりました。
当初20年ぶりの開催ということで集客に不安を抱えて祭り当日を迎えましたが、心配は全くの杞憂でした。
市場の通路には溢れんばかりの人だかりが続き、21時30分まで開催予定が20時過ぎには全店舗メニュー完売という成功を収めたからです。
丸五市場に続き、二宮市場でも成功を収めた「自店商品の屋台メニュー化販売」イベント開催の動きは、他の市場商店街へ広がっていきました。
なかでも神戸市灘区にある「灘中央市場」の「紙皿食堂」は、じっくりと腰を据えた運営体制に私は好感を持っています。
灘中央市場 Facebookページ https://www.facebook.com/nadachuoichiba/
シンプルな内容な分気軽に楽しめますし、各市場を巡ってみるとそれぞれの市場の特色や地域性が色濃く出ていると思います。
ご興味を持たれた方は、「はしご」してみることを強くお勧めします。
とは言えこのイベントにも「課題」があります。
それは「マンネリ化との戦い」そして「イベント来場客を新規顧客化する工夫」です。
このことは別の機会で触れるとして、
小売市場や商店街を「応援」する仕事は「応援隊」の業務を含めて際限なく続きます。