昨年のいつぞやか忘れたけど、家のポストにコレが投かんされていました。
ああ、こんなんが出来たんや…
感慨深くページをめくりながら、湧き上がった気持ちをブログに書こうと思ってから一年近い時間が経っております…苦笑。
松岡さんがシングルファザーになったのは、今から15,6年前の事です。
当時のひとり親家庭向けの支援制度というのは、母子家庭にはあるのに父子家庭には無いものが殆んどでした。
恥ずかしい話ですが、松岡さんの場合は相手から一方的に離婚を言い渡されて家にあるお金を全部持ってトンズラされたため、シングルファザー生活のスタート直後から経済的にメチャ厳しい状況でした。
ワラにもすがる気持ちで区役所の子育て支援課へ相談に行った時も窓口で応対してくれた職員から
「母子なら色々あるんですけど、父子の場合はお子様が私立高校へ進学する際の貸付制度くらいですかねぇ~。」
と門前払いをくって途方に暮れて窓口を後にしたことは今でも鮮明に覚えています。
ともあれ、一人で子育てをしなければならないお父さんお母さんの事情は様々です。
自身の経験上、なぜそんな状況になったのか?原因は何だ?といった犯人捜しをしたところで、目下の生活改善にはなりません。
安易な結婚や離婚、無計画な妊娠・出産をする親に対する批判の意見もあるでしょう。
しかし一番大切なことは、親の事情で子供たちの未来へ続く道幅が狭くなったり閉ざされてはいけないということです。
ひとり親家庭の応援というのは、ひとり親家庭の子供へ向けたものだということを多くの人にご理解いただければと思います。
さて、このハンドブック
ページをめくってみると、「仕事のこと」「生活のこと」「こどものこと」という大きなテーマに沿ってすっきりと整理されています。知らなかったことも結構ありました(笑)。
本の内容は神戸市のホームページでPDFファイルを公開していますので、是非ご覧ください。
http://www.city.kobe.lg.jp/child/family/handbook.html
ひとり親家庭の支援で最も大切なことは「相談」だと思います。
頑張っているひとり親家庭の皆さんは、孤独であることが多いです。
かつて自分もそうでした。
この孤独がきっかけで起こる様々な出来事は、問題を深く複雑にする原因になります。
だから、まず「孤独」を少しでも取り除くためにも、ひとり親家庭の皆さんは自分が孤独だという自覚が無くても「相談」に行くことを強く勧めます。
そして、もし皆さまの周りでひとり親家庭の方々がいらっしゃいましたら必要に応じてこのハンドブックの存在を教えてあげてください。
独りで頑張らなくてもいいんだよって、声をかけてあげてください。