ある日、フェイスブックを覗いていたら伊藤さんがシャルソンを開催される風なポストを目にした。
そう、あの伊藤富雄さん。
昔、松岡さんがネットマーケティングについて数々の教えを頂戴しているうちに日本で初めての「コワーキングスペース」を作ったり何やらかんやらと先走ったことを切り拓いていらっしゃる変なオジサマです。
http://itotomio.com/ (いつの間にか鋭意更新中になっているではありませんか!)
シャルソンの開催は12月9日、たまたま全く予定の入っていない日曜だったので参加してみよう、もし何か手伝えることがあったらそうしようと伊藤さんに連絡することにしました。
結局諸般の事情で開催は翌週の12月16日に変更、時間も午後からと短縮して行われることになりました。
ところで、シャルソンって何よ?
という疑問を持つ方もいらっしゃるかも知れません。
説明しましょう。
「シャルソン」とは「ソーシャルマラソン」の略称です。
株式会社「旅と平和」の代表取締役…いや、むしろ世界初パクチー専門店「パクチーハウス東京」を営んでいると言った方が良いのか?、な佐谷 恭さんが2012年に初めて実施して以降、全国各地で行われている独特なルールのマラソンイベントです。
通常のマラソンは、決められたコースでタイムを競います。
しかしシャルソンは、決まっているのはゴールのみ。
ゴールへ向かうまでの道中での「体験」を競い合います。
詳しい内容はPeatixのブログ記事「歩いても、交通機関を使ってもOK!? 新感覚のマラソンイベント「シャルソン」のつくりかた #EventSalon4 開催レポート」に書かれているのが分かりやすいと思いますので、ご参照ください。
今回は集合場所とゴールが同じ地点というルール。
場所は三宮にある高級コワーキングスペース「Way Out」さん。
https://wayout.bz/
12月の第3日曜、ただでさえ忙しい且つマラソンシーズンど真ん中ともあって参加人数は予め少ないに違いない…というネガティヴな予想を立てて、ゴール後に行われるパーティーの食材は参加者自身で購入してくるという特別ルールで13時30分頃スタートしました。
ゴール後のパーティーで飲むお酒に日本酒が含まれていないとのことだったので、「シャルソンしに各地から神戸に来る人が居るなら日本酒は必要でしょう…、いやオレ呑みたいし」みたいな気持ちになって、灘のお酒を買いに行こうとしたところパートナーが一言、
「それやったら太陽酒造さんに行こうよ。」
「ホンマや。それで決まり。」
ということで、私とパートナーは阪神三宮駅で山陽電車の1Dayきっぷ1400円を購入、とりあえず一貫楼の豚まんで腹ごしらえをして電車に乗り込みました。
ちなみにこの1Dayきっぷ、阪急阪神三宮~山陽姫路間の1日乗り放題切符で、街歩きにはメチャ重宝します。
車窓から海を眺めながら江井ヶ島駅に到着、太陽酒造の田中社長ご夫妻と暫くぶりの対面。
パーティー用の酒と年末年始向け、及びお歳暮的な酒を大量注文?してクール宅急便の送り状を書いた後、しばし歓談。
田中社長は、この5月に脳梗塞で倒れはったらしい。
後遺症が殆んど見受けられないのは本当に良かったです。
蔵の買収問題に端を発した大きな額の融資返済が今年の5月に終わるということは随分前から存じ上げていたので、知らず知らずに緊張の糸が緩む瞬間に何か不吉なことが起こらなければ良いのに…と気にしていたんです。
「ところで、8月に花火は上げたんですか?」
「上げたで。見てみコレ。」
と社長が蔵の入口にあるガラス張りのショーケースを指さすと花火玉が。
本当に来て良かった…
太陽酒造を後にすると、もうあんまり時間が残っていませんでした。
日曜に開いてるかな?と気にしながら、帰り道は板宿で途中下車して商店街・市場を軽く散策しました。
板宿の西部市場は営業している店も多く、黒田蒲鉾で天ぷらを購入、その後三宮へ戻って「ニューミュンヘンの唐揚げ」をテイクアウトしてゴールしました。
ゴール後、他の参加者さんが購入された神戸のストリートグルメに舌鼓を打ちながら皆さんの体験談を伺いました。
GPSランナーやってる方、明石でラジオやってる某企業商品部の方など、世の中変なコトしてる人が沢山いるんだな~と妙に嬉しい気持ちになりました。
2011年にランニングを始めたばかりの時、電車や車で移動してると一瞬で通り過ぎてしまい、見過ごしていた街の面白さを再発見しました。
ついつい走ることを競技・スポーツとして捉え、関わりがちですけど、自分は走ることを「街で更に面白く住み暮らすための行動」と考えています。
次はオフシーズンに入った春か夏くらいに、じっくりとシャルソンしたいですね。
お世話になった皆さま、ありがとうございました!